スクール・教室専用レンタルスペース
「上泉の小さな教室」は前橋市上泉町の県道沿いにできた新しいタイプのレンタルスペースです。
営業は先月から開始したものの未だ建物のどこにも「看板」がありません。建物と駐車場がきれいになっても看板がないのでは道路通行する方も近隣の人も何のための施設なのかわかるはずがありません。なぜ看板がないのかは最後に書きます。
「上泉の小さな教室」は主にカルチャー教室等の開催を希望される講師の方が利用していただくための施設です。講師がカルチャー教室を開く場合、例えば (1)ショッピングモールやホテル内のカルチャースクール (2)一般のレンタルスペースまたは貸店舗・自宅教室 (3)町内公民館等公的施設等がありますが「教室・スクール専用のレンタルスペース」とどこが異なるのか以下にまとめてみました。
(1)カルチャーセンター
通常のカルチャーセンターは企業経営が主体ですので、「すぐに生徒が集まる内容の教室」でなければなりません。カルチャーセンター側では年に4回程度(1サイクル3ヵ月単位)カルチャー教室の広告を作成配布したり、集客が見込める高額なテナント料や運営のための人件費もあります。従って紙面広告やネットに教室案内と講師の顔写真入りで経費をかけ広告をしても生徒が集まるかどうかわからない教室については最初の書類審査で落とされることも珍しくありません。また書類審査にパスして講習開始前に行う無料体験会に生徒が来なければその時点で3ヵ月間の教室開催は不可となる場合もありますし、最初の3か月運よく開催できて実績ができても次の3か月に生徒が集まらなければそこで開催不可となります。別に落とされたからと言って特に受験料などの費用がかかるわけではありませんが精神的ショックはやはり感じることになるでしょう。例えばあなたがすごく英会話が上手で老若男女問わず人気ある「英会話教室」の講師ができたとしても、群馬県内の大きなカルチャーセンターでは7つの英会話教室がありますが講師は全員外国人です。おそらく英会話力や教え方が上手かどうかというより直接外国人と英会話できるほうが生徒が集まりやすいためと思われます。ハードルは思ったより高いかもしれません。
またあなたの教室は内容があって生徒がすぐ集められる教室を開くことができても最終的の講師に支払われる謝礼は生徒が支払った受講料の35%~45%が相場で半分以上はカルチャーセンター側の収入となります。
カルチャーセンターのマイナス面ばかり書いてしまいましたが良い面も当然あります。一番のメリットは生徒募集と受講料の集金を企業側が代行してくれることです。生徒が集まるかどうかは前述のとおりで決着は早いですし、カルチャーセンターの教室はほとんど月1~2回程度(1回90分~120分)の講習なのでトータルでもわずかな収入ということになりますが、短期間でもカルチャー教室の講師をやっていたという実績は作られます。
(2)一般のレンタルスペース・貸店舗・自宅教室
レンタルスペースや空き店舗を借りて教室を開きたいと考える方は第1にカルチャーセンターで行える条件に当てはまらない内容の教室を開きたい方、例えば①1回が120分程度では教室運営が難しい。カルチャーセンターは時間制限が厳しい。また目的が少し異なり②最初は生徒が集まらなくても少しずつ生徒を増やして中長期的な視点でやりたい。収入より自分のキャリアアップが目的なのである程度の投資は仕方がない。あるいは講師経験者で③カルチャーセンターで講師をやった経験があるけど頑張った割にはほとんど収入にならなかった等。
第2に貸店舗・事務所で自分のお店を持ちたいと考えるのは当然です。しかし事業用の貸店舗や事務所は賃料が安い物件を運よく探せても、敷金、礼金、保証料、仲介手数料、火災保険料の他に室内改修費や机・椅子等の初期費用もかなりの金額となります。それに家賃の他に管理費や光熱費も含めた月間費用も重なり、カルチャー教室を開講して運営するには相当の広告宣伝費を投下して相当の生徒数を集め毎日または週5回は講座を開催し受講料を回収しなくてはやればやるほど赤字になることは目に見えています。
第3にそれなら自宅の1室で教室が開けないか?①生徒用の駐車場が確保できない。②生徒とは言え頻繁に自宅へ他人を入れるのはプライベートの侵害や防犯上も心配。③教室とは言え職場と仕事場は分離したい。等
そのため最近高崎市の駅近郊でも増えてきた店舗を借りるより賃料が安く済むレンタルスペースを利用される方も多くなってきました。「上泉の小さな教室」も基本的にレンタルスペースです。通常のレンタルスペースはスクール・教室利用の他にビジネス上の会議やパーティや集会、試食会や展示会等様々な用途として利用されますが「上泉の小さな教室」はスクール・教室専用のレンタルスペースです。また一般のレンタルスペースの利用は1回ごとの申し込みが基本ですので先に開催したい日時を他の人が申し込みされている場合はその日の開催ができなくなりますが「上泉の小さな教室」では月極め契約が標準ですので1回の契約で毎月一定の日時を確保することができます。料金の最小単位は午前3時間で月2100円(午後・夜間も全て700円/h)から借りることができます。
さらに今ご覧いただいているこのホームページで各教室の案内と生徒募集も行っています。各教室の講師は無料でブログを掲載できますので契約後は準備段階や実際に行った内容を掲載することができます。また教室専用ですので椅子・机の他にホワイトボードのある教室の他に多少の汚れを前提にしたレンタルアトリエも同時に2部屋借りることができます(料金は増えない)
(3)公民館等の公的施設での教室
公民館等の公的施設でカルチャー教室を開く場合について書きます。まずは「営利目的」でないことが前提でないと会場利用はできません。つまり講師が主体でなく生徒が集まってサークルを作りそこに生徒の希望で講師をお招きする。会場費は安いですが無料ではありませんし最初に申し込む段階で利用者が3~5人の実名を書かないとなりません。講師には毎月いくらかの月謝を生徒があつめて講師謝礼という形で渡すという流れです。講師のいないサークルも当然ありますし前橋商工会議所主催で行われているカルチャースクールのほとんどは受講料は無料です。(講師はボランティアで活動されています)
最後に看板について
このブログの写真について書きます。「上泉の小さな教室」という前橋市にあるカルチャースクール専用のレンタルスペースの建物のどこにも未だ「看板」がありません。2018年7月14日現在
意図的に作らないのではありません。昨年から改装を行ってきましたが看板のデザインや記載名称、施工などが決まっていないため未だに出来ていないという単に「遅れ」が原因です。看板もないのに営業を開始してしまった言い訳とともに「上泉の小さな教室」とは何なのか?という宣伝ブログを図々しく書いてしまいました。ここまでお読みいただいた方にお詫びするしかありません。
先週末、看板業者とは打合せを行いやっと看板がデザインや記載内容が決まりそうです。そのデザインのヒントがこのブログの案内立て札のような写真です。看板がないのにカルチャー教室はスタートしてますがリアルな看板ができればやっと皆さんにわかってもらえる段階になると思っています。
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